2012年 07月 01日
飼い犬税 |
泉佐野市が飼い犬税の導入を検討している。飼い主が散歩のときに犬の糞を放置したまま持ち帰らない事態に業を煮やしているためである。
同市には現在2686匹の犬が登録されており、糞を放置した者には1000円の罰金を課す条例(2006年発令)があるが、実際には適用された例はないとのこと。
04年まで9年間、黒ラブ(ラブラドールレトリーバー)を飼っていて、雨の日も雪の日も朝夕一時間づつ散歩していた。その経験から糞の放置に悩まされる者の感情はよく分かる。「迷惑です。犬の糞は持ち帰ってください」という小看板があっても少しも効果がないのは事実である。根拠はないが、2-3割の飼い主は放置したままではないか(地域差?もあろうが)。お節介にも、糞を放置したままの飼い主に持って帰るように声をかけたこともある。これには、老若男女の違いはないようだ。
これらの人は、自分が放置した糞により他人が迷惑に思っているとは考えない。なぜ迷惑なのかが分からないのである。世の中には、そいういうタイプの人間がいる。
例えば、電車の中で隣の座席に人が座っているのに大きく股を開いて気にも留めない者、満員電車の中で、濡れた傘を他人にくっつけたままで気が付かない者。これらは、マナーとか何とかではなく、他人に迷惑をかけているという意識がないのである。そういう「人間のタイプ」が世の中には存在するのが現実で、躾や教育である程度良識ある人間を社会全体で育てたとしても、一定の割合以下になるものではない。
泉佐野市では、税金を払えば糞を放置しても構わないと考える者が出てくるのではないかという見方などもあり、税を施行するにしても2年ほど様子をみることにしているようだ。
ところで、国が違えば国民性が変わるということか、パリでは犬の糞にときどき出くわす。銀座で言えば、並木通りのようなところである。実際、まさかパリでそういうことがあるとは予期していなかったので、うっかり踏みつけたことがある。フランスの他の都市、町はどうなのかわからないが、パリでは市の清掃員が箒で掃除している光景を見た。高級テーラーに大型犬を連れたまま入っていくセレブな女性も見たし、街に放置された糞も気にしないおおらかさがこの国の人にはあるのだろうか。お国柄がちがうようである。
同市には現在2686匹の犬が登録されており、糞を放置した者には1000円の罰金を課す条例(2006年発令)があるが、実際には適用された例はないとのこと。
04年まで9年間、黒ラブ(ラブラドールレトリーバー)を飼っていて、雨の日も雪の日も朝夕一時間づつ散歩していた。その経験から糞の放置に悩まされる者の感情はよく分かる。「迷惑です。犬の糞は持ち帰ってください」という小看板があっても少しも効果がないのは事実である。根拠はないが、2-3割の飼い主は放置したままではないか(地域差?もあろうが)。お節介にも、糞を放置したままの飼い主に持って帰るように声をかけたこともある。これには、老若男女の違いはないようだ。
これらの人は、自分が放置した糞により他人が迷惑に思っているとは考えない。なぜ迷惑なのかが分からないのである。世の中には、そいういうタイプの人間がいる。
例えば、電車の中で隣の座席に人が座っているのに大きく股を開いて気にも留めない者、満員電車の中で、濡れた傘を他人にくっつけたままで気が付かない者。これらは、マナーとか何とかではなく、他人に迷惑をかけているという意識がないのである。そういう「人間のタイプ」が世の中には存在するのが現実で、躾や教育である程度良識ある人間を社会全体で育てたとしても、一定の割合以下になるものではない。
泉佐野市では、税金を払えば糞を放置しても構わないと考える者が出てくるのではないかという見方などもあり、税を施行するにしても2年ほど様子をみることにしているようだ。
ところで、国が違えば国民性が変わるということか、パリでは犬の糞にときどき出くわす。銀座で言えば、並木通りのようなところである。実際、まさかパリでそういうことがあるとは予期していなかったので、うっかり踏みつけたことがある。フランスの他の都市、町はどうなのかわからないが、パリでは市の清掃員が箒で掃除している光景を見た。高級テーラーに大型犬を連れたまま入っていくセレブな女性も見たし、街に放置された糞も気にしないおおらかさがこの国の人にはあるのだろうか。お国柄がちがうようである。
by rakuseijin653
| 2012-07-01 21:11
| 人間のタイプ
|
Comments(3)
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rakuseijin653 at 2012-07-04 18:04
一言で言えば、「自己中心」の人のこと、ということですが、その程度はいろいろで。
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新保 晃
at 2018-08-09 13:29
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rakuseijin653さんの関心の対象の広さに脱帽です。「イヌの糞」問題ですか。全国の市民がこれにかかわりを持っています。家の前にきまって糞を置き去りにする飼主に腹立ちをおさえきれぬ近隣のひとがいることを知っています。
糞をのこすひとは夜陰にまぎれてやるのです。
ただこれは大のおとなが目くじらたてるのは人間が小さいと見られるのではないかとのおそれもあり黙認しているのが世の趨勢ではないかとおもうのです。内心は腹が立っているにもかかわらず。
しかしわたしは信じています。このモラルは衣食足りて礼節を知る、のことわざを信じてよいと。
30年後、この日本から「イヌの糞」問題は死語となるであろうと。
糞をのこすひとは夜陰にまぎれてやるのです。
ただこれは大のおとなが目くじらたてるのは人間が小さいと見られるのではないかとのおそれもあり黙認しているのが世の趨勢ではないかとおもうのです。内心は腹が立っているにもかかわらず。
しかしわたしは信じています。このモラルは衣食足りて礼節を知る、のことわざを信じてよいと。
30年後、この日本から「イヌの糞」問題は死語となるであろうと。
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rakuseijin653 at 2018-08-10 11:06
新保 晃さま
コメント、ありがとうございます。この記事は、2012年7月はブログを始めて1か月後の投稿でした。読んでいただきありがとうございます。
今は犬の散歩をしていないので時間帯は異なりますが、時折見かける様子では以前よりは袋を持っている飼い主が多くなっている印象です。近所の家の前の放置も、このところ見かけません。飼い主の意識に多少なりとも変化が出てきたのであれば、結構なことですが。
コメント、ありがとうございます。この記事は、2012年7月はブログを始めて1か月後の投稿でした。読んでいただきありがとうございます。
今は犬の散歩をしていないので時間帯は異なりますが、時折見かける様子では以前よりは袋を持っている飼い主が多くなっている印象です。近所の家の前の放置も、このところ見かけません。飼い主の意識に多少なりとも変化が出てきたのであれば、結構なことですが。