2012年 07月 04日
野田首相は歴史に残る? |
時々覗いているブログの中で、二人の主が「野田はバカだ」と吠えていらっしゃる。一人は81歳のアンチエイジング医療の現役博士、A氏。もう一人は定年退職者、B氏。2人とも尊敬すべき教養豊かな御仁で、普段はご意見に共感するところが多い。野田のどんぐさいところ、きりっとしないところ、財務省の言いなりで消費税を上げるというのが気にいらないようである。
ねじれ国会の現状で民主党政権が政策を実行するには、自民党など野党に妥協せざるをえないのは、政治のリアリズムである。党内には小沢という政局しか生きがいのない人間と、それに追従する能力のない部下がいるので当初は党内融和を図る人事を行わざるを得なかった。
B氏は、小沢こそ立派な政治理念と政策を実行する剛腕を備えた政治家であると言う。いくら立派な政治理念を持っていてもそれを支持する勢力を形成できなければ意味はない。その能力がないことは過去の実績が示している。また小沢は、マニフェスト通りに政策を実行しろ、と言うが財源不足とねじれ国会のなかでは、実行できるはずはない。彼はバカではないだろうから、それを分かっていてただ権力闘争をしているだけなのである。増税先行というなら、増税法案成立後に財政支出削減などに知恵をだし実行させるよう剛腕を発揮すればよい。ものごとは、すべて自分が思い描いた通りにできるものではない。
そもそも、財政、社会保障、原発で国家を破たんの危機に陥れたのは、長年の自民党政権である。
国家財政は今やGDPの220%、税収を上まらんかという国債発行、毎年1兆円ずつ増加する社会保障費をみれば、財務省の言いなりなどという俗次元の批判をして先送りする余裕がないことは明らかである。
民主党のマニフェストは破たんしているのであるから、解散すべきであるというのは筋論ではある。野田はそのことを謝罪しているし、自民党が先送りしてきたことをやると言って、民主党代表に選ばれ、総理になり、後ろから鉄砲の弾が飛んでくる中で、ぶれずに消費増税に政治生命をかけているのは立派なものである。
G8のたびに顔が変わるような国の首相は、国際社会で信頼されるものではなかろう。
付記:今年のG8までに各国首脳は何人変わったか。
アメリカ 7、 イギリス 7、フランス 5、ドイツ 4、カナダ 7、イタリア 14、日本 19(G8の前に退陣した細川、羽田、鳩山は含まず)
上記のうち、ドイツのメルケル、カナダのハーパーは7回出席している。
ねじれ国会の現状で民主党政権が政策を実行するには、自民党など野党に妥協せざるをえないのは、政治のリアリズムである。党内には小沢という政局しか生きがいのない人間と、それに追従する能力のない部下がいるので当初は党内融和を図る人事を行わざるを得なかった。
B氏は、小沢こそ立派な政治理念と政策を実行する剛腕を備えた政治家であると言う。いくら立派な政治理念を持っていてもそれを支持する勢力を形成できなければ意味はない。その能力がないことは過去の実績が示している。また小沢は、マニフェスト通りに政策を実行しろ、と言うが財源不足とねじれ国会のなかでは、実行できるはずはない。彼はバカではないだろうから、それを分かっていてただ権力闘争をしているだけなのである。増税先行というなら、増税法案成立後に財政支出削減などに知恵をだし実行させるよう剛腕を発揮すればよい。ものごとは、すべて自分が思い描いた通りにできるものではない。
そもそも、財政、社会保障、原発で国家を破たんの危機に陥れたのは、長年の自民党政権である。
国家財政は今やGDPの220%、税収を上まらんかという国債発行、毎年1兆円ずつ増加する社会保障費をみれば、財務省の言いなりなどという俗次元の批判をして先送りする余裕がないことは明らかである。
民主党のマニフェストは破たんしているのであるから、解散すべきであるというのは筋論ではある。野田はそのことを謝罪しているし、自民党が先送りしてきたことをやると言って、民主党代表に選ばれ、総理になり、後ろから鉄砲の弾が飛んでくる中で、ぶれずに消費増税に政治生命をかけているのは立派なものである。
G8のたびに顔が変わるような国の首相は、国際社会で信頼されるものではなかろう。
付記:今年のG8までに各国首脳は何人変わったか。
アメリカ 7、 イギリス 7、フランス 5、ドイツ 4、カナダ 7、イタリア 14、日本 19(G8の前に退陣した細川、羽田、鳩山は含まず)
上記のうち、ドイツのメルケル、カナダのハーパーは7回出席している。
by rakuseijin653
| 2012-07-04 17:26
| 政治
|
Comments(1)
Commented
by
rakuseijin653 at 2012-07-07 16:26
「国民の生活が第一」をもじってデーブ・スペクターがギャグ、「国会の政局が第一」。7月4日のtwitter。外人だからと言って侮ってはいけません。彼は鋭い。
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