2013年 03月 05日
そもそも公教育とは-----高校無償化 |
政府が、朝鮮学校を無償化の対象から除外したことは不公平であり、差別なのだろうか。
そもそも公教育とは、いづれの国においてもその国の国民を教育することを目的としているはずだ。
わが国の「教育基本法」は冒頭に次のように謳っている。
「我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。」
そして「第一章 教育の目的及び理念」の(教育の目的)に以下の通り規定する。
「第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」
「教育基本法」は、すべての教育法令の根拠法である。そこに、我が国の教育はわが国の国民を教育することであると規定している。にもかかわらず、「無償化法」で、外国人学校で外国人を教育する授業料まで無償化の対象にしたところに混乱の源がある。
「無償化法」は、「授業の内容と本国の教育課程が日本の学習指導要領においておおむね合致していることを確認できること」を条件に外国人学校を無償化の対象としている。
無償化法案が議論されている時、外国人学校も対象とするということについて、どのような深い議論がなされたのだろうか。正直なところ、特別関心を持っていなかったのであまり議論されたという記憶がない。朝日新聞など、今は朝鮮学校を対象から外すのは不公平だと言っているが、法案が提示された当時は外国人学校も対象にすることにどのような考えをもっていたのだろう。
朝鮮学校が、「日本の学習指導要領におおむね合致していること」という条件を満たしているのなら、対象外にするのは「無償化法」に照らして不公平だということになるのだが、政府は、 2月20日の省令改正にいたる説明で、拉致問題やミサイル発射を対象外の理由にあげていた。これを“感情論”と捉える人たちとの間で議論が分かれているのである。(つづく)
そもそも公教育とは、いづれの国においてもその国の国民を教育することを目的としているはずだ。
わが国の「教育基本法」は冒頭に次のように謳っている。
「我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。」
そして「第一章 教育の目的及び理念」の(教育の目的)に以下の通り規定する。
「第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」
「教育基本法」は、すべての教育法令の根拠法である。そこに、我が国の教育はわが国の国民を教育することであると規定している。にもかかわらず、「無償化法」で、外国人学校で外国人を教育する授業料まで無償化の対象にしたところに混乱の源がある。
「無償化法」は、「授業の内容と本国の教育課程が日本の学習指導要領においておおむね合致していることを確認できること」を条件に外国人学校を無償化の対象としている。
無償化法案が議論されている時、外国人学校も対象とするということについて、どのような深い議論がなされたのだろうか。正直なところ、特別関心を持っていなかったのであまり議論されたという記憶がない。朝日新聞など、今は朝鮮学校を対象から外すのは不公平だと言っているが、法案が提示された当時は外国人学校も対象にすることにどのような考えをもっていたのだろう。
朝鮮学校が、「日本の学習指導要領におおむね合致していること」という条件を満たしているのなら、対象外にするのは「無償化法」に照らして不公平だということになるのだが、政府は、 2月20日の省令改正にいたる説明で、拉致問題やミサイル発射を対象外の理由にあげていた。これを“感情論”と捉える人たちとの間で議論が分かれているのである。(つづく)
by rakuseijin653
| 2013-03-05 09:00
| 韓国・朝鮮・中国
|
Comments(0)