2013年 10月 03日
金森通倫と石破茂 |
NHK大河ドラマ「八重の桜」の、9月15日放送のタイトルは「過激な転校生」であった。 「過激な転校生」とは、熊本洋学校から新島襄が経営する同志社英学校に転校してきた生徒たちのことである。それに先立ち単独で熊本から出てきて、新島に転校の受け入れを直訴したのが金森通倫である。その金森が自民党幹事長石破茂の曽祖父であることを、放送後のツイッターで知った。
太田邦一 @imamura27kaz 9月16日
熊本バンドでは、それぞれに問題がありながら、海老名弾正は横井小南の長女と結婚しているし、金森 通倫(かなもり みちとも)は石破茂の曽祖父だ。
熊本洋学校は明治3年〈1871年)、横井小楠の流れをくむ実学党により興された。アメリカから招いた教師、ジェーンズにより、文学、算術、地理、作文、演説などの授業がすべて英語で行われた。徳富猪一郎(蘇峰)、海老名弾正ら生徒たちは、ジェーンズの影響を受けて全員キリスト教信者になったため、守旧派の反発を浴び、明治9年(1876年)閉校に追い込まれたのである。新島は、ジェーンズの依頼もあり、熊本洋学校の25人の生徒を引き受ける。彼らは、結束の強さから「熊本バンド」と呼ばれた。彼らは、同志社英学校の授業レベルの低さや生ぬるい教育環境に飽き足らず、改革を求めて教師をも激しく問いただす。後から転校してきたのに、同志社の元からの生徒たちを押しのけ主流を占めていく。この日のドラマには、いかにも肥後人の面目躍如という気性の激しい姿が描かれていた。
金森通倫は同志社英学校を卒業した後牧師になっているが、その子、太郎(内務官僚)の娘、和子(孫)は石破二郎(内務・建設官僚、参議院議員・自治大臣)と結婚し、石破茂(曾孫)が生まれた。石破には肥後人の血が流れているのだ。道理で?、自民党の議員としては少し変わったところがあると思っていた。彼は以前、民放のテレビ番組で、原爆を落としたアメリカだけを非難する世間の論調に安易に同調せず、「日本も原爆を造ろうとしていた。成功していれば日本も間違いなく使用していただろう」と語っていた。普通、保守派の政治家は、自国のマイナスイメージになるようなことは、敢えて言わないものだ。それを聞いていて、なんとなく同じ“DNA”を感じていたのだが、まさか同じ熊本人の血を受け継いでいるとは思わなかった。
太田邦一 @imamura27kaz 9月16日
熊本バンドでは、それぞれに問題がありながら、海老名弾正は横井小南の長女と結婚しているし、金森 通倫(かなもり みちとも)は石破茂の曽祖父だ。
熊本洋学校は明治3年〈1871年)、横井小楠の流れをくむ実学党により興された。アメリカから招いた教師、ジェーンズにより、文学、算術、地理、作文、演説などの授業がすべて英語で行われた。徳富猪一郎(蘇峰)、海老名弾正ら生徒たちは、ジェーンズの影響を受けて全員キリスト教信者になったため、守旧派の反発を浴び、明治9年(1876年)閉校に追い込まれたのである。新島は、ジェーンズの依頼もあり、熊本洋学校の25人の生徒を引き受ける。彼らは、結束の強さから「熊本バンド」と呼ばれた。彼らは、同志社英学校の授業レベルの低さや生ぬるい教育環境に飽き足らず、改革を求めて教師をも激しく問いただす。後から転校してきたのに、同志社の元からの生徒たちを押しのけ主流を占めていく。この日のドラマには、いかにも肥後人の面目躍如という気性の激しい姿が描かれていた。
金森通倫は同志社英学校を卒業した後牧師になっているが、その子、太郎(内務官僚)の娘、和子(孫)は石破二郎(内務・建設官僚、参議院議員・自治大臣)と結婚し、石破茂(曾孫)が生まれた。石破には肥後人の血が流れているのだ。道理で?、自民党の議員としては少し変わったところがあると思っていた。彼は以前、民放のテレビ番組で、原爆を落としたアメリカだけを非難する世間の論調に安易に同調せず、「日本も原爆を造ろうとしていた。成功していれば日本も間違いなく使用していただろう」と語っていた。普通、保守派の政治家は、自国のマイナスイメージになるようなことは、敢えて言わないものだ。それを聞いていて、なんとなく同じ“DNA”を感じていたのだが、まさか同じ熊本人の血を受け継いでいるとは思わなかった。
司馬遼太郎は熊本人を
「ムシャがよか」という古い熊本弁は、カッコヨイという意味として使われてきた。『日葡辞書』にはmuxaburigayoiということばで載っている。“ムシャガヨカ”というのは、単に武勇があっていさぎよい、というだけでなく、その人物に表裏がなく、正直で陰険な政略を用いず、また晦渋でない、ということも重要な条件に違いない」(「この国のかたち」)(*ここ=県民性・・・・熊本人の場合)
by rakuseijin653
| 2013-10-03 08:00
| 雑記
|
Comments(1)
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by
rakuseijin653 at 2015-02-24 15:39
石破茂「親戚の間ではあの寡黙で謹厳実直な二郎さんの息子がなんで茂さんなのか、どうも金森通倫の遺伝子が突然あらわれてきたのではないかといわれている」(日本経済新聞2015年2月23日)
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