2012年 09月 16日
アラブの慣習 |
所変われば慣習も変わる。アラブに住んでいると、当然のことながら外国人がとまどう慣習がある。
ヨルダンのアンマン空港、チェックインカウンターでのこと。前の人の手続きが終わったので自分の番となり、前に進もうとしたら横から一人の男が割り込んできた。別に急いでいる様子はない。係りの者はそれを自然のことのように受け付けるので異を唱えたら、係員は「彼は自分の知人である」と何のてらいもなく答えるのである。その、あまりにも当然であるという態度が、こちらにそれ以上文句を言う雰囲気を与えないのである。その時は後ろに誰も並んでおらず、たった一人を待てば自分の番になるのに、そういう状況でも知人を優先させる。ということは、アラブの世界では、知人どうしが便宜を与え合うことは当たり前のことであるのだと察した。
ドーハで自動車運転免許取得に行った時は、長蛇の列であった。ここでも、係りの者と知り合い関係にある人間は、列に並んでいる者をしり目に、堂々と最前列にいる者より先に手続きをする。こちらは黙って見やるしかない。
ここでは、宴席に食事が出るのは最後である。そして食事が済んだら間もなく退席するのが礼儀である。いつまでも残っていることは、さらに料理を欲しているととられ、礼儀に反する。招かれても食事が出るまで一時間以上、飲み物だけで歓談することになる。日本流の“飲み食い”に慣れたものにはとまどいがある。
もう一つ気を付けなければらない慣習は、相手の持ち物を褒めてはいけない、ということである。身に着けているものやハンドバッグのようなものだけではなく、それが配偶者、恋人であっても。「あなたの奥さんは綺麗ですね」と言ってはならない。褒める、ということは、「それが欲しい」と解釈される。
最近は、「外国人」との交流が多い政治家や企業人などは、「外国人」がアラブの慣習を知らないで言っている(褒めている)と理解する者も多いと聞く。
ヨルダンのアンマン空港、チェックインカウンターでのこと。前の人の手続きが終わったので自分の番となり、前に進もうとしたら横から一人の男が割り込んできた。別に急いでいる様子はない。係りの者はそれを自然のことのように受け付けるので異を唱えたら、係員は「彼は自分の知人である」と何のてらいもなく答えるのである。その、あまりにも当然であるという態度が、こちらにそれ以上文句を言う雰囲気を与えないのである。その時は後ろに誰も並んでおらず、たった一人を待てば自分の番になるのに、そういう状況でも知人を優先させる。ということは、アラブの世界では、知人どうしが便宜を与え合うことは当たり前のことであるのだと察した。
ドーハで自動車運転免許取得に行った時は、長蛇の列であった。ここでも、係りの者と知り合い関係にある人間は、列に並んでいる者をしり目に、堂々と最前列にいる者より先に手続きをする。こちらは黙って見やるしかない。
ここでは、宴席に食事が出るのは最後である。そして食事が済んだら間もなく退席するのが礼儀である。いつまでも残っていることは、さらに料理を欲しているととられ、礼儀に反する。招かれても食事が出るまで一時間以上、飲み物だけで歓談することになる。日本流の“飲み食い”に慣れたものにはとまどいがある。
もう一つ気を付けなければらない慣習は、相手の持ち物を褒めてはいけない、ということである。身に着けているものやハンドバッグのようなものだけではなく、それが配偶者、恋人であっても。「あなたの奥さんは綺麗ですね」と言ってはならない。褒める、ということは、「それが欲しい」と解釈される。
最近は、「外国人」との交流が多い政治家や企業人などは、「外国人」がアラブの慣習を知らないで言っている(褒めている)と理解する者も多いと聞く。
by rakuseijin653
| 2012-09-16 10:00
| アメリカ(外国)では
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