2016年 12月 26日
紅白の総合司会に武田アナウンサー |
今年の紅白歌合戦の総合司会は武田アナウンサーとのこと。彼は、熊本高校の後輩になる(昭和61年卒)。“にぎやか系”ではなくいかにも誠実実直そうな彼が、どのような進行をみせるのだろうか。もう何十年もこの番組は観ていないが、今年は気にならないでもない。
紅白歌合戦の司会は、初代の藤倉修一に始まり高橋圭三、宮田輝、鈴木健二など往年はNHKのアナウンサーが務めていた。近年の有働由美子(紅組)も含めて、おおむね“にぎやか系”である。その点から言えば、武田アナウンサーの起用は若干意外な感じをもつ向きもあるのではないか。本人には悪いが、イケメンでもない。ところがネットで見ると、結構人気があるようだ。毎日午後7時の「ニュース7」で彼が醸し出す“人間性”のゆえんであろうか。今年は熊本地震があり、ニュースの中で自身と妻の実家がともに被害を受けたと言っていた。控えめな口調ながら災害の甚大さが伝わっていた。罹災地の元気づけに、氷川きよしが熊本城を舞台に歌うらしい。ほんのちょっとだけ覗いて観ることになるかもしれない。
以前にも書いたことで重複するが、熊本で生まれ育った人間が、NHKのニュースを担当するということは旧世代の熊本人にはほとんど考えられないことである。まして紅白の司会においてをや!一般に、高校生までに身についたアクセントは生涯残るという説がある。戦後後半世代には名前を聞いても分からないだろうが、小津映画に欠かせなかった俳優笠智衆や朝日新聞出身のジャーナリスト細川隆元などそのサンプルであった。
今、テレビなどで活躍する熊本出身の芸人やスポーツ選手などが“きれいな”標準語を話すのは、多分にテレビの影響であろう。むかしは耳に入るのはラジオだけで、テレビ時代の他面にわたる情報量とは圧倒的に異なる。熊本と東京の間も、学生時代、急行列車で24時間かけて往復した時代から、1時間そこそこのフライトでほとんど時間差を感じることない距離に接近したことも、言葉の距離を近づけたと言えるのだろう。それにもっぱら熊本弁のみで通していた東京の県人寮も、昔は入寮希望者が多く面接による選考が行われていたが、今は希望者が少なく空き部屋が常態化しているようだ。経済力の向上によるものだろうが、都内などのアパートやマンションに住めば、熊本弁から遠くなって東京アクセントに変換していくのも自然なことかもしれない。

http://anincline.com/takeda-shinichi/
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紅白歌合戦の司会は、初代の藤倉修一に始まり高橋圭三、宮田輝、鈴木健二など往年はNHKのアナウンサーが務めていた。近年の有働由美子(紅組)も含めて、おおむね“にぎやか系”である。その点から言えば、武田アナウンサーの起用は若干意外な感じをもつ向きもあるのではないか。本人には悪いが、イケメンでもない。ところがネットで見ると、結構人気があるようだ。毎日午後7時の「ニュース7」で彼が醸し出す“人間性”のゆえんであろうか。今年は熊本地震があり、ニュースの中で自身と妻の実家がともに被害を受けたと言っていた。控えめな口調ながら災害の甚大さが伝わっていた。罹災地の元気づけに、氷川きよしが熊本城を舞台に歌うらしい。ほんのちょっとだけ覗いて観ることになるかもしれない。
以前にも書いたことで重複するが、熊本で生まれ育った人間が、NHKのニュースを担当するということは旧世代の熊本人にはほとんど考えられないことである。まして紅白の司会においてをや!一般に、高校生までに身についたアクセントは生涯残るという説がある。戦後後半世代には名前を聞いても分からないだろうが、小津映画に欠かせなかった俳優笠智衆や朝日新聞出身のジャーナリスト細川隆元などそのサンプルであった。
今、テレビなどで活躍する熊本出身の芸人やスポーツ選手などが“きれいな”標準語を話すのは、多分にテレビの影響であろう。むかしは耳に入るのはラジオだけで、テレビ時代の他面にわたる情報量とは圧倒的に異なる。熊本と東京の間も、学生時代、急行列車で24時間かけて往復した時代から、1時間そこそこのフライトでほとんど時間差を感じることない距離に接近したことも、言葉の距離を近づけたと言えるのだろう。それにもっぱら熊本弁のみで通していた東京の県人寮も、昔は入寮希望者が多く面接による選考が行われていたが、今は希望者が少なく空き部屋が常態化しているようだ。経済力の向上によるものだろうが、都内などのアパートやマンションに住めば、熊本弁から遠くなって東京アクセントに変換していくのも自然なことかもしれない。

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by rakuseijin653
| 2016-12-26 15:02
| 雑記
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